金星

 ラグビーのワールドカップで、日本が優勝候補のアイルランドを破った。ロイター通信は速報して日本の勝利を伝えた。ほかの海外メディアも続々とこのニュースを報道している。HOSTS JAPAN BEAT IRELAND 19-12 IN STUNNING RUGBY WORLD CUP UPSET (Reuters)  日本メディアは「金星」などと形容して報じていたが、英語ではupsetなどを使う。上のロイターの速報(one-linerと言う)のupsetは名詞だが、動詞としても用いられる。同じ意味で、stunもよく使われる。 Photo: AP  Host Japan stuns Ireland (CNN)  upsetstunを両方使っている例もあった。Japan upset Ireland in Shizuoka stunner (Kyodo)  shockでもよい。 Japan shock Ireland with another historic Rugby World Cup upset (The Telegraph)  なお、動詞の三単現のSが付いていたり、付いていなかったりしているのに気が付いただろうか。記事の見出しは通常、現在形を用いるが、普通はJapanを受ける動詞には三単現のSが付く。だが、ラグビーやサッカーのような団体スポーツでは国名も複数形扱いとなって、動詞もそれを受けた形となることが多い。どちらにするかは報道各社で決まっている。 「英文報道の現場から」転載